世間と比較して見えてきた、
少し変わったホワイト企業の正体
INDEX
1なぜ、私たちは「すべて」を晒すのか
採用情報の「定型文」
へのアンチテーゼ
企業の採用ページを開けば、そこには美しい言葉が並んでいます。「風通しの良い職場」「充実したワークライフバランス」「アットホームな雰囲気」。これらは決して嘘ではないかもしれません。しかし、求職者の皆さまが真に求める情報とは、綺麗に磨き上げられたショーウィンドウのディスプレイではなく、その裏側にある「日常の息遣い」や「生々しい実態」ではないでしょうか。
私たちアサヒコミュニケーションズは、創業以来、誠実さを大切にしてきました。その姿勢は採用活動においても変わりません。良いところも、これから改善すべき課題も、そして少し笑ってしまうような独特の文化も、すべてを包み隠さずお伝えしたい。そのような想いから、社内アンケート※1および最新の人事データを徹底的に分析し、まとめました。
※1 2026年2月実施の社内アンケート集計結果より
単に社内の数字を羅列するだけではありません。私たちの立ち位置を客観的に把握するために、厚生労働省や民間調査機関が発表している2024年〜2025年の最新の業界標準・国内平均データと容赦なく比較を行いました。
その結果見えてきたのは、「残業は業界水準より極端に少ないが、なぜか睡眠時間も短い」「オタク率が異常に高い」「チャットの発信回数は少ないのに通知におびえている」という、一筋縄ではいかない私たちの姿でした。
特に、私たちの働き方は「低残業・高趣味没頭型」とも言える独自の生態系を形成しています。また、健康経営やコミュニケーションにおいても、独自(強引?)の施策が数字に表れています。これから私たちの仲間になるかもしれない皆様に、このレポートが「ありのままの私たち」を理解する羅針盤となることを願っています。
2ライフスタイルと時間のパラドックス~オタク・エコノミーの深層~
【睡眠時間】なぜ私たちは「寝ていない」のか?
まず、最も衝撃的かつ興味深いデータから紐解いていきましょう。全社的な平均睡眠時間は約6.16時間でした。
これを世の中の標準と比較してみます。脳と睡眠を科学するブレインスリープ社が発表した「睡眠偏差値 調査結果報告2025」によると、日本の有職者1万人における平均睡眠時間は6時間50分(6.83時間)となり、過去5年の調査において最も長い時間を記録しています。また、厚生労働省や関連団体も健康維持のために適正な睡眠時間の確保を推奨しており、世の中は「睡眠重視」のトレンドにあります。
しかし、私たちの平均はこれより約40分も短いのです。人生の貴重な時間を、私たちは睡眠以外の一体何に使っているのでしょうか?
業界の常識を覆す
「低残業・短睡眠」の怪
通常、企業において睡眠時間が短い理由として真っ先に挙げられるのは「長時間労働」です。「仕事が忙しくて帰れない、だから寝る時間がない」。これはブラック企業の典型的な構図です。しかし、ここで私たちの人事データ(勤怠データ)をご覧ください。
| 当社 | 国内平均 | |
|---|---|---|
| 月平均残業時間 | 5.59時間 | 20.6時間 |
| 平均睡眠時間 | 6.16時間 | 6.83時間 |
驚くべきことに、当社の月平均残業時間はわずか5.59時間しかありません。転職サービス「doda(デューダ)」が発表した「平均残業時間の実態調査【2025年版】」によれば、全職種の平均残業時間は20.6時間であり、年代別に見ても20代~50代まで軒並み20時間~27時間程度の残業が常態化しています。
私たちは、世の中の平均よりも圧倒的に早く仕事を終え、帰路についています。数字の上では、睡眠時間を確保する余裕は十分にあるはずなのです。それなのに、なぜ寝ていないのか? その答えは、睡眠を削る「情熱」に隠されていました。
【オタク・ドリブン・ライフ】睡眠を削る「情熱」の正体
自分は「何かのオタク」だと言い切れる趣味や分野を持っていますか?
全社員の過半数が、自らを「オタク」だと認めています。これは単なる趣味の範疇を超え、人生のリソースを注ぎ込む対象を持っていることを意味します。部門別に見ると、さらにその傾向は顕著になります。
- 営業部門 … オタク率 62.5%
- 企画・制作部門 … オタク率 58.8%
特に営業部門においては、3人に2人が何らかのオタクです。ここから導き出される結論は一つです。
「仕事が忙しくて寝られないのではなく、推し活や趣味に忙しくて寝ていない」
これが私たちの真実です。
私たちは、残業が少ないからこそ生まれた「余白の時間」を、ただの休息(睡眠)には使いません。アニメのリアタイ視聴、ゲームのランクマッチ、創作活動、推しの配信待機……そうした「魂が喜ぶ活動」に全力で投資しているのです。
睡眠時間が短い人がいるのは、オタクが多くて、それに時間を費やしているからです。この短眠は「睡眠負債」ではなく、人生を豊かにするための「趣味への積極的投資」と前向きに捉えるべきでしょう(とはいえ、健康診断の結果も気になるので、皆様もう少しだけ寝ましょう)。
職住近接が生む「時間資産」
このライフスタイルを支えているもう一つの要因が、通勤時間の短さです。全社の平均通勤時間は32.6分(中央値30分)と、非常にコンパクトに収まっています。首都圏のビジネスパーソンの多くが片道1時間近くを通勤に費やす中で、私たちは往復で1時間近い「自由時間」を余分に持っていることになります。
特に管理部門のデータは驚異的です。
- 平均通勤時間 … 16.7分
- 最短通勤時間 … 1分
ドア・トゥ・ドアで1分ということは、おそらく会社の隣か、あるいは敷地内に住んでいるレベルです。彼らにとって通勤とは「移動」ではなく「散歩」や「瞬間移動」に近い感覚かもしれません。
この「浮いた通勤時間」と「極少の残業時間」が組み合わさることで、平日の夜でも数時間の「オタク活動時間」が確保されています。これが、私たちのワーク・ライフ・バランス(という名のワーク・ホビー・インテグレーション)の実態なのです。
【インドア派 vs アウトドア派】休日の過ごし方
休日の過ごし方はどちらかというと、
インドア派 or アウトドア派?
では、確保した時間をどこで過ごしているのでしょうか? アンケート結果を見ると、全社の64.4%がインドア派と回答しています。製造部門に至っては75%がインドア派です。工場の機械と向き合う日々を送る彼らは、休日には自宅という要塞に籠もり、静かにエネルギーを充電(あるいは放電)しているようです。
一方で、非常に興味深い対比が見られるのが営業部門です。
- 営業部門 … アウトドア派 56.25%
- 他全部門 … インドア派が多数
唯一、営業部門だけが過半数を超えて「アウトドア派」を宣言しています。彼らは平日にオタク活動(インドアが多いと推測されますが、聖地巡礼などのアクティブなオタク活動も含むかもしれません)をしつつ、休日には外の世界へと飛び出しています。「営業は足で稼ぐ」という古い格言がありますが、彼らは休日も足を使っているようです。
この部門間の鮮やかなコントラストが、社内の多様性を生んでいます。インドア派が持ち寄るディープなサブカル情報と、アウトドア派が持ち込むフレッシュな外界の情報が交錯し、雑談のネタが尽きないのが私たちのオフィスの日常です。
3職場環境と健康~快適さと強制力の狭間で~
【ランチ事情】インフレに抗う「お弁当補助」の力
2024年から2025年にかけて、日本全国でランチ代の高騰(ランチフレーション)が大きな話題となりました。リクルートの調査によると、2025年の会社員の平均ランチ代(全体)は485円まで上昇し、外食に限れば1,250円、出前・デリバリーでは1,418円に達しています。エデンレッドジャパンの調査でも、コメの価格高騰などがビジネスパーソンの懐を直撃していることが報告されています。
そんな世知辛い世の中で、当社のランチ事情はどうなっているでしょうか。
| 当社 | 世間の動向 | |
|---|---|---|
| ランチ平均予算 | 490円 (中央値 500円) |
全体平均485円 外食平均1,250円 |
| ランチ平均時間 | 約40分 | - |
当社の平均予算は約490円と、全国平均(485円)とほぼ同水準です。しかし、ここには数字だけでは見えない「幸福度の差」があります。
同じ500円でも、コンビニのおにぎりと飲み物で終わるのか、温かいお弁当を食べられるのかには大きな違いがあります。
当社では、「会社指定のお弁当屋さんでの注文に対して会社補助が出る」という制度を導入しています。このおかげで、社員は栄養バランスの取れたボリューム満点のお弁当を、実質的な負担額を抑えて食べることができているのです。これが、平均予算が低く抑えられているポジティブな理由です。
多様化するランチ・スタイル
もちろん、全員が毎日仕出し弁当を食べているわけではありません。データの分布を見ると、私たちのランチ・スタイルの多様性が見えてきます。
- 最小値 … 0円 → 愛妻弁当や自作の「弁当持参派」も多数います。
- 最大値 … 1,500円 → たまにはリッチに「外食派」を楽しむメンバーもいます。
部門別に見ると、営業部門や管理部門は平均予算が500円を超えており、外出ついでに美味しいお店を開拓したり、気分転換に外へ出たりしている様子が伺えます。一方、企画・制作部門は平均434円と最も低コストで抑えており、創作活動や趣味にお金を回したいというクリエイター魂が食費の節約に向かっているのかもしれません。
座りすぎ問題と「強制ラジオ体操」
の愛ある介入
デスクワーク中心の企業にとって、「座りすぎ」は健康リスクの温床です。スポーツ庁のWeb広報マガジンによれば、日本人の成人が平日に座っている時間は世界20カ国中で最長の7時間(420分)にも及ぶとされています。
当社のデータを見ると、1日の座っている時間は平均4.9時間です。「なんだ、全国平均よりずっと優秀じゃないか!」と思われたかもしれません。しかし、部門別に見ると深刻な実態が浮かび上がります。
- 企画・制作部門 … 6.76時間
- 管理部門 … 6.3時間
- 製造部門 … 1.29時間
クリエイティブ職と管理部門は、やはり世界最長レベルに近い時間、椅子に縛り付けられています。彼らは集中すると時の経過を忘れ、ディスプレイと一体化してしまいます。逆に、製造部門は1.29時間と極端に短く、彼らは常に現場を動き回っているアスリートのような働き方をしています。
この「座りすぎ」という現代病に対し、私たちはドラスティックな手を打ちました。
「強制的にラジオ体操を導入しています」
「強制」という言葉の響きには賛否があるかもしれません。しかし、集中モードに入ったクリエイターを椅子から引き剥がし、強制的に血流を改善させるには、生半可な「推奨」では意味がありません。音楽が鳴り響けば、どんなに作業が佳境でも立ち上がり、体を動かす。この強引な介入こそが、社員の健康を守るための私たちの「愛」なのです。
(なお、実際にやってみると、凝り固まった肩や腰がほぐれ、作業効率が上がるという声も多数あります。)
【オフィスのお供】チョコとコーヒーのパワーバランス
仕事中によく食べるおやつのジャンルは?
仕事中の「お供」についても触れておきましょう。Q「仕事中によく食べるおやつ」の王者、それは「チョコ系(32.2%)」でした。 脳のエネルギー源である糖分を、手軽に摂取できるチョコが圧倒的支持を得ています。特に頭脳労働が多い営業部門では37.5%がチョコ派です。
仕事中によく飲む飲み物のジャンルは?
飲み物については、お茶系(33.9%)、コーヒー(32.2%)、水(28.8%)が三つ巴の戦いを繰り広げています。特筆すべきは管理部門です。彼らの50%がコーヒー派と回答しています。数字を扱い、経営の中枢を支える彼らは、カフェインを燃料にして日々の業務と戦っている姿が目に浮かびます。一方で、製造部門だけが「ジュース」を選択肢に入れている(6.25%)のも興味深い点です。体を動かす彼らには、糖分を含んだ甘い飲料が必要なのかもしれません。
4テクノロジーとコミュニケーション~静寂と通知音のあいだ~
AIネイティブな職場環境
私たちは、最先端の技術を貪欲に取り入れる姿勢を持っています。その象徴がAIの活用です。インターネット行動ログ分析を展開するヴァリューズ社の調査によると、2025年時点でも生成AIのヘビーユーザーはいまだ全体の4%程度にとどまると言われています。また、エン・ジャパンの調査でも、30代以上でAIを毎日利用している人は1割程度です。
そんな世の中の状況に対し、当社のデータはどうなっているでしょうか。
- 週平均 AI利用回数 … 25.5回
私たちは、日常的にAIを使い倒しています。特に営業部門の平均利用回数は週36回を超え、最大で週180回利用している猛者もいます。管理部門も平均37回と、バックオフィス業務の効率化にAIをフル活用しています。私たちは、チョコで脳に糖分を補給し、AIを相棒にして業務効率を爆上げする、ハイブリッドな知的生産集団なのです。
チャット通知が「多い気がする」
パラドックス
社内コミュニケーションの主役はチャットツールです。1日の送信回数は平均8.1回。ビジネスチャットベンダーが公開している利用白書によると、一般的なビジネスマンは、1日平均30~40件を送信しているそうです。これと比較すれば、当社の発信回数は非常に少なく、一見すると静かな職場に見えます。しかし、アンケートのフリーコメントには、ある興味深い「感覚」が記されていました。
「チャットの発信回数は少なくても、発信対象が多いことがほとんどなので、通知は多い気がする。」
これが「通知パラドックス」です。
私たちは情報の透明性を高めるため、個別のDM(ダイレクトメッセージ)よりも、オープンなチャンネルでの発信を推奨しています。また、一度の投稿で関係者全員(あるいは全社員)にメンションを送ることも少なくありません。
その結果、一人が「お疲れ様です!この件、完了しました!」と全体チャンネルに1回投稿すれば、全社員のスマホやPCが一斉に震えます。送信数は「1」でも、通知総数は「数十」です。これが積み重なり、「自分が発信していなくても、常に誰かが何かを言っている通知音」に包まれることになります。
これは、「少ない手数で、多くの情報を、全員で共有できている」という高効率の証左でもあります。しかし同時に、通知設定の最適化(デジタル・デトックスのスキル)が、これからの私たちに必要なスキルセットであることも示唆しています。
5組織文化と心理的安全性~やらかしと休みのリアル~
「やらかし」を共有できるチームは強い
組織の健全性を測るバロメーターとして、「ミスの共有」があります。
ミスを隠蔽する組織は脆く、ミスを笑って共有し、そこから学ぶ組織は強いと言われます。
アンケートQ「この1年で『やらかした!』『ヒヤッとした』経験をチームに共有した回数」を見てみましょう。
- 年間合計共有回数 … 305回
- 一人あたり平均 … 5.2回
私たちは1年間で300回以上、誰かの「やらかし」を聞いています。特に営業部門では、平均8.1回もの共有が行われています。エン・ジャパンの過去の調査では、ミスをした際に重要なのは「言い訳せず正確に報告すること」とされていますが、実際には怒られることを恐れて隠してしまうケースも世の中には多々あります。
しかし当社では、これだけの頻度で共有が行われています。これは、私たちの営業担当がドジばかりしているということではありません(そう信じたいです)。
「ミスを打ち明けても許される」「共有することで、他の誰かの再発防止になる」という高度な心理的安全性が確保されている証拠です。「やらかしちゃいました!」と明るく言える環境こそが、私たちのチームワークの強みなのです。
「休みます」と言いづらい
6.7%の仲間たちへ
急用(本人/家族の体調不良、プライベートな理由など)で、
「今日休みます」と言う時の、心理的なハードルは5段階でどれくらい?
急な体調不良や用事で「今日休みます」と言う時の心理的ハードル。約71%の社員が「言いやすい」「比較的言いやすい」と回答しています。有給休暇消化率が94.92%、育休取得率100%という驚異的な数字を叩き出している当社らしい結果です。世の中では「人員不足」や「職場の雰囲気」が有給取得の壁になっていますが、当社では概ねクリアできています。
しかし、私たちはここで満足しません。なぜなら、6.7%が「言いづらさMAX」と感じているという事実があるからです。「言いづらさMAX」とは、相当なプレッシャーです。 「自分が休んだら現場が回らない」「代わりがいない」という、業務の属人化が原因であることは明白です。この数名の悲鳴を無視して、「平均的にはホワイト企業です」と言うことはできません。
「言いづらさMAX」をゼロにするために、すでに会社としてチーム体制の強化や業務の属人化解消に取り組んでいます。
特定のヒーローに頼るのではなく、誰が休んでもチームでカバーできる体制を作る。そのために、マニュアル化や情報の共有、多能工化を進めています。
全員が後ろめたさゼロで「今日、推しのライブなんで休みます!」と言える(もちろん体調不良でも)最強のチームを目指し、現在進行系で改革中です。
6自己成長とキャリア~学びへの投資と隣の芝生~
【学びへの投資額】二極化する自己研鑽
昨年の「自分の学び」への投資額は、平均27,420円でした。賃金・労働に関する民間シンクタンク産労総合研究所の2025年度調査によると、企業の従業員1人あたりの教育研修費用は36,036円です。個人の自己投資額としては、当社の数字は決して悪くない水準です。
しかし、中身を見ると驚くべき格差があります。
- 最小値 … 0円
- 最大値 … 50万円
特に企画・制作部門では、平均投資額が4.5万円を超えており、トップ層は50万円を投じています。これは新しい技術書やデザインのセミナー、あるいは高額なクリエイティブソフトや機材への投資でしょうか。彼らのプロフェッショナルとしての渇望が数字に表れています。一方で、0円の層も一定数います。会社としては、社内勉強会や研修(2025年実績 合計75回参加)をさらに充実させることで、個人の財布を痛めずに学べる機会をもっと増やしていく必要がありそうです。
資格マニア? 平均3.7個の保有資格
保有資格数は平均3.7個。日本の社会人の8割超が何らかの資格を持っているというデータがありますが、当社の社員も勤勉です。特に管理部門は平均5個の資格を持っています。仕事に関係あるものもないものも含めて、学ぶ意欲が高い社員が多いのは、私たちの自慢できるポイントです。
【職種交換】デザイナーへの憧れと職人気質
「1日だけ別の職種になれるなら?」という質問では、興味深い傾向が見られました。全社で最も人気だったのはデザイナー(32.2%)です。 営業も管理部門も、みんな心のどこかで「何かを創り出す仕事」に憧れているようです。クリエイティブへのリスペクトがある会社だと言えます。
一方で、製造部門のメンバーは「製本/物流オペレーター」や「印刷オペレーター」を選んでいる割合が高く、「今の自分の仕事に近い領域」への関心が高いという結果になりました。彼らは浮ついた憧れよりも、自身の技術を高めることや、隣の工程を知ることに興味がある「職人気質」の持ち主たちなのです。
ちなみに、社長(CEO)になりたい人は6.78%しかいませんでした。 社長、ドンマイです。いや、むしろ「社長の責任の重さ」をみんなが正しく理解しているからこその数字かもしれません。
7エンゲージメントと未来~NPSスコアの真実とサステナビリティ~
【NPSスコア】批判者39%の衝撃をどう受け止めるか
さて、最もヒリヒリするデータ、「NPSスコア(知人に当社への入社を勧めたいか)」についてです。
今回は、あまりに基準が厳しいと心が折れてしまうため、以下の基準で集計しました。
- 0~4点 … 批判者
- 5~7点 … 中立者
- 8~10点 … 推奨者
結果はどうだったでしょうか。
| カテゴリ | 割合 | 点数イメージ |
|---|---|---|
| 推奨者 | 15.25% | 8-10点 ぜひ勧めたい! |
| 中立者 | 45.76% | 5-7点 まあ悪くないよ |
| 批判者 | 38.98% | 0-4点 やめておけ... |
正直に言います。批判者が約4割います。NPSベンチマーク調査2025(生命保険業界)では、トップ企業のスコアでもマイナスになることが一般的であり、日本人は中立的な回答を好む傾向があります。それを加味しても、この数字は「笑えない」現実として受け止めなければなりません。
しかし、私たちはこれを「伸び代」としてポジティブに捉えています。
推奨者が15%いることは希望です。そして、ボリュームゾーンである45%の「中立者」をどうやって推奨者に変えていくか。ここがこれからの経営の腕の見せ所です。
「残業は少ない」「有給は取れる」というハード面は整っています。あとは、先ほどの「休みづらさの解消」や、働きがい、ビジョンの共有といったソフト面の充実が鍵になるでしょう。
【サステナビリティ】やっているけど言えないもどかしさ
会社のサステナビリティへの取り組みを説明できるか?「できる」と答えたのはわずか6.8%でした。「なんとなくできる」を含めても4割強。半数以上が「説明できない」のです。
しかし、決して何もしていないわけではありません。当社のサステナビリティページをご覧いただければわかりますが、FSC認証、LED化による省エネ、多様な働き方への対応、地域イベントへの参加(参加率62.7%!)など、ネタは山ほどあります。流通経済研究所の2025年調査でも、サステナビリティへの取り組みは企業の競争力やブランドに直結するとされています。
私たちは「やっていること」と「社員の認識」の間に大きなギャップがあることを認めなければなりません。これは社内広報の敗北であり、これからの最大の改善ポイントです。
「実はうちの会社、結構ちゃんとやってるんだよ」と社員全員がドヤ顔で語れるようになるまで、私たちは社内啓蒙と情報発信を粘り強く続けていきます。
8要するに私たちはこんな会社です
以上の膨大なデータと分析を総括すると、「求職者の皆さまにお伝えしたい私たちの真の姿」は以下のようになります。
- 「超ホワイトな労働環境、でも寝てない」 残業月5.6時間、有給消化率95%、育休取得率100%。数字は嘘をつきません。自分の時間を大切にしたい人には天国です。ただし、その時間は睡眠ではなく「推し活」に使われます。
- 「オタク・ヘブン」 半数以上がオタクの職場です。あなたのディープな趣味も、きっとここでは「個性」として尊重されます。早く帰って、思う存分沼に浸かってください。
- 「効率重視だが人間味もある」 AIを使いこなし、チャットで高速連携する一方で、ラジオ体操で体を強制的にほぐし、ミスは笑って共有します。デジタルとアナログ、効率と健康が不思議なバランスで同居しています。
- 「発展途上の組織」 「休みづらさ」を感じる人がまだほんの少しいます。NPSスコアも完璧ではありません。でも、それを「課題」として隠さずに公開し、変えていこうとする意思があります。
私たちは、完璧な会社ではありません。
しかし、「社員の人生(と趣味)を尊重し、嘘偽りなくデータを公開し、より良い環境へアップデートし続ける会社」であることは胸を張って言えます。
もし、これを読んで「面白そうだな」「この数字なら自分もやっていけそうだな」と思ったあなた。
ぜひ、私たちの仲間になりませんか?
面接では、あなたのスキルや経歴はもちろんですが、熱中している「オタク語り」も大歓迎です(もちろん、仕事の話もしてくださいね)。
あなたとお会いできる日を、社員一同(通知多めのチャット画面の前で)楽しみに待っています。
【付録】数字で見る部門別キャラクター図鑑
最後に、各部門の特徴を一言でまとめました。配属希望の参考にしてください。
-
営業部門「元気なオタク集団」 オタク率No.1(62.5%)。ミス共有もNo.1。AI使いまくり。でも休日は唯一のアウトドア派。とにかく活発。
-
企画・制作部門「こだわりのインドア・クリエイター」 自己投資額No.1。座っている時間もNo.1。ランチ時間が一番長い。NPSは辛口評価。創作へのこだわりが強い。
-
製造部門「質実剛健な職人たち」 残業も座位時間も最短。おやつは食べない派が半数。地元愛が強い(地域イベント参加率高)。現場を支える柱。
-
管理部門「資格持ちのコーヒー党」 資格保有数No.1。コーヒー愛好家(50%)。通勤時間は最短(平均16分)。サステナビリティへの理解度が一番高い。
私たちは常に新しい才能を探しています。
あなたにお会いできる日を楽しみにしています。