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「無料アンケート」と「有料アンケート」の違い

どっちが正解? 無料 or 有料

 

アンケートは手間と時間がかかるイメージがありますが、最近では「社員アンケート」や「顧客アンケート」など身近な対象者に気軽に実施する会社が増えています。背景には近年の「無料アンケート」の充実と、「有料アンケート」の大幅な価格改定があるようです。そこで、「無料アンケート」と「有料アンケート」の効果的な活用方法を『失敗しないアンケート3つの鉄則』としてまとめました。

1アンケート機能を比較する(無料 vs 有料)

「有料アンケート」と「無料アンケート」では“機能”に大きく差があります。逆にいうと、その“機能”が必要かどうかで有料と無料を使い分けることができます。そこで、口コミサイトやまとめサイトで数多く取りあげられている「無料アンケート」と「有料アンケート」について機能を比較し「無料アンケート」が使いづらいと感じる不満(有料との違い)を洗い出してみました(※自社リサーチ/インターネット調べ2017年8月現在)。

 

1-1「無料アンケート」の不満

無料アンケートの“罠”
「無料アンケート」の不満(ワースト5)
  1. 質問の数に限りがある(例/5問まで)
  2. 単純な質問しか設定できない(例/条件分岐×)
  3. 無用な広告リンクがある(例/安心の運用×)
  4. データが落とせない(例/データの二次利用×)
  5. 記述式の回答がとれない(例/その他の具体的な内容×)
※すべての無料アンケート・サービスに上記項目が該当するわけではありません。

 

上記5つが重要でない場合は「無料アンケートが使える!」とも考えられそうです。
ただビジネスシーンでの活用を考えると、いざという時に…

 

なんだよ結局「無料アンケート」使えないじゃん!

 

  • 「欲しい回答がとれない!」
  • 「CSVデータで再集計できない!」

 

などなど、もしもの状況を考えると利用しづらいというのが現実のようです。社内向けに使用する場合など、事前に関係者にリスクを共有した上であれば「無料アンケート」も有効なツールになるかもしれません。

 

1まとめ

小規模アンケートであれば「無料アンケート」も活用可能。ただし、事前に利用時のリスクやサービス特徴を十分に理解しておくことが必要。ビジネスでは『もしもに備える』傾向が強いため、慎重派のビジネスマンは「有料アンケート」を選ぶケースが多そうです。

2「有料アンケート」を正しく選ぶ

「有料アンケート」を正しく選ぶ

 

全ての有料アンケートが「無料アンケートの不安を解消してくれる」というわけではありません。

有料アンケートを正しく選ぶために、以下の3つを覚えておくことをおすすめします。様々な状況にマッチした「有料アンケート」の候補がしぼりこめるはずです。

有料アンケートを正しく選ぶ3箇条
  1. アンケートの「基本的な流れ」を知る※詳細の流れを以下で説明
  2. アンケートの「必要な機能」を知る
  3. アンケートの「不安な部分」を知る

 

2-1アンケートの「基本的な流れ」を知る

アンケートの「基本的な流れ」

 

基本的な実施フロー(8ステップ)

  • 1目的を決める

    まず初めに目的を関係者内で共有することが重要です。この部分が共有できていないとアンケート実施後に結果的に使えないデータを収集してしまった!ということにもなりかねません。

    例/ 物流業界(ドライバー)の長期的な人材確保と離職率を下げること

  • 2ターゲットを決める

    目的同様に「誰を対象にしたアンケートなのか」を再認識することが重要になります。ターゲットが変われば質問のアプローチも大きく変わるからです。

    例/ 年代別の社員(20代・30代・40代・50代・60代のドライバー)

  • 3目的から質問を決める

    収集データを活かす質問を設定するには「回答からどんな情報を得る必要があるのか?」そして「この情報を得るにはどんな質問を設定すべきか」を考える必要があります。「目的の設定→ターゲットの設定→欲しい情報の設定」と順番に考えると質問が見えてきそうです。

    例/ 欲しい情報:離職率低下につながる要素の意識調査データ
    →「働く前と後で違ったところは?」、「役立っている福利厚生は?」等々

  • 4メディアを決める(※紙またはWeb等)

    ターゲットによってアプローチしやすいメディアが異なります。紙かWebかで回収率もメディアによって大きく変わるため重要な選択になります。

    例/ 若年層であれば紙もWebも可、高年層であればWebは一考の余地あり

  • 5告知・回答の手段を決める(※メール、QRコード、SNS、DM等)

    ターゲットの行動から日常的に使用している手段(デバイス等)を知る必要があります。回答時のデバイス(パソコン、タブレット、スマホ、フィーチャーフォン)選定も重要になります。

    例/ 紙とメールで通達しWebアンケートに誘導、上記デバイスから回答

  • 6実施(回収・集計)する

    実施前に可能であれば記入者がストレスなく回答できるかを事前にデモ確認しておくと回収率向上にもつながります。また回収期間に入ると進捗確認も重要になります。デモ確認をしていても回収時に思いがけない不備が見つかることが多いからです。

    失敗例/ 選択式の項目を設定したが、「その他」の回答が大多数になった。自由記入欄も設定していなかったため集計しても回答の真意が不明

  • 7レポート作成(グラフィック化、考察)する

    結果を社内に提出・回覧する場合、グラフ化して視覚的に分かりやすい資料にする必要があります。

    例/ 円、棒型のグラフを挿入する等で視認性と理解度が向上

  • 8課題をしぼりこんで改善する

    レポート結果から何を課題に設定するかを決めることが最も重要な業務になります。現実的にはレポート作成で終わってしまうケースが想像以上に多いからです。参考資料にとどめず目的達成のための施策実行まで行動できるよう、事前の社内コンセンサスも必要になります。

    例/ レポート内容(給与以外で○○の部分に大きな不満がある)から○○の部分の改善策を具体的に実行(1~2年ごとに社内意識調査を実施しながら段階的に改善)

 

2-2アンケートの「必要な機能」を知る

アンケートの「必要な機能」

 

まず最初に「【1-1】無料アンケートの不満」に照らしながら必要な機能をチェックしてみてください。「無料アンケート」と「有料アンケート」で迷っている方は判断しやすくなると思います。例えば「はい!」と「いいえ!」で質問が分岐していくアンケートの場合は、「条件を分岐する機能」が必要になります。また、アンケート後にデータ分析したりする場合は、CSVデータが必要になります。これらは有料アンケートでも必ず搭載している機能とは限らないので要注意です。費用対効果の高いアンケートを見つけるには“絶対に必要な機能”が何なのか知っておくと確かな判断ができます。

 

2-3アンケートの「不安な部分」を知る

アンケートの「不安な部分」

 

不安な部分を考える上では「【2-1】基本的な流れを知る」の中で、外注できない部分やプロに相談したい部分を考えてみるとイメージしやすいと思います。例えば、「質問の仕方に不安がある」や「回収率の上がる告知方法や回答手段を相談したい」、または「文字だけでなく数値のグラフ化を頼みたい」などの要望がある場合、これらが基本設定に含まれているか確認しておく必要があります。オプション設定の場合、料金が予想以上にふくらんでいく可能性があるからです。逆に基本料金に含まれている場合は、比較的コストパフォーマンスがいい傾向があります。費用対効果を考えた場合、自分でできる部分とそうでない部分を考えるだけでも正しい選択が見えてきそうです。

 

2まとめ

「有料アンケート」を正しく選ぶには、アンケートが実施されるまでの過程を理解することが大切。その中で重要度の高い“必要な機能”が見えてくる。その延長に費用対効果の高いアンケートの実現がある。

3「有料アンケート」の適正価格を知る

価格と価値

 

「有料アンケート」に関するまとめサイトや口コミサイトで上位にランキングしているサービスをリサーチして適正価格(相場)を検証しました。サービスの選定条件は「無料アンケートの不満(5項目)」のうち4項目以上が基本機能として備わっているアンケートであること。さらに、依頼が多いケース(アンケート期間(1ヶ月)、質問数(15問)、レポート資料納品(5ページ))の条件で最も多かった価格を相場(適正価格)とする設定としました。結果は5万円単位での平均値としています。

「有料アンケート」の適正価格をリサーチした条件※「無料アンケートの不満要素を解消する項目」と「依頼の多い条件」設定

  • 質問数は15問
  • 質問の条件分岐あり
  • 無用な広告リンクなし
  • 記述式の回答可能
  • CSVデータの納品可能
  • アンケート期間/1ヶ月間
  • 結果レポート作成(5頁以上)

最多価格帯(相場):15万円※5万円単位(10~15万円)

  • 「有料アンケート」の機能に関するネット調査 ※自社インターネットリサーチより/2017年8月現在
  • 上記リサーチは、所有のメーリングリスト(顧客、従業員、会員等)を対象にした外部委託型アンケート・サービスを対象としています。

 

3-1有料アンケートは「外部委託型」と「自社セルフ型(ASP)」の2種類

有料アンケートには「外部委託型」と「自社セルフ型(ASP)」の2種類

 

「自社セルフ型(ASP)」とは、アンケートを実施する企業が自身で設定するアンケートリサーチです。自ら目的・ターゲットを設定して質問を作成していくため、トライ&エラーの繰り返しが前提になります。また、操作方法が煩雑である場合も多いため専任担当の学習期間(人件費)も余分に考える必要があります。

一方、「外部委託型」は、アンケートの調査画面の作成(アンケート内容をシステムに入力)や、レポート作成も可能なためアンケート業務に携わる時間が最小限に抑えられます。また外部委託型では「知りたい情報を得るための質問」等のアドバイザリー業務を含んでいることがあります。このあたりは上手く利用することをおすすめします。

せっかくアンケートを実施しても思ったようなアンケート結果が得られなければ本末転倒になってしまいます。失敗アンケートの典型的なパターンですが、主業務だけで手一杯のご担当者には外部委託型アンケートがおすすめかもしれません。

 

3まとめ

ご依頼案件で多い「顧客アンケート」や「社員アンケート」での一般的な条件で見積ると相場は1回10~15万円程度(数年前の半分程度)。費用対効果を考えると年に1~2回アンケートを実施する場合には「外部委託型」、年に5回以上予定の場合は「自社セルフ型(ASP)」がおすすめの目安になりそうです。実際、年5回以上アンケートを実施する会社は少ないため、初めてアンケートを行う場合は、「外部委託型」から基本的な流れを学びながら実施することをおすすめします。またアンケートは実施前よりも実施後の作業に手間をとることも多いため、兼業のご担当者にはレポート集計(資料制作)業務も含んでいる「外部委託型」がやはりおすすめのようです。

仕事で失敗しないアンケート総合まとめ

ビジネスシーンで失敗しないアンケートを実施するには「無料アンケート」ではなく、安心機能が充実した「有料アンケート」を選ぶのが正解。年に3回未満の実施であれば、「自社セルフ型(ASP)」ではなく「外部委託型」アンケートの方が費用対効果が高い場合が多い。

「仕事で失敗しないアンケート」
4つのチェック項目

  • 「無料アンケートの不満」を解消したサービスである
  • 予算10万円以内で丸投げできる
  • レポート資料の作成も基本料金(10万円以内)に含んでいる
  • 直接話しながら相談にのってくれる会社である
日時:2017年9月28日  カテゴリー:企画部
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